城郭構造の種類

城郭構造の種類

城郭構造の種類には大きく分けて平城、山城、平山城、水城の4種類があります。

平城(ひらじろ)

平地に築かれたお城です。構造的に防御が弱いため水堀などが作られることが多いです。
江戸時代になるとお城は軍事拠点というよりもシンボル的な意味合いが強くなったため、
利便性の高い平城が多く築かれるようになりました。

代表的な平城:大阪城、二条城、名古屋城、駿府城、松本城、上田城

山城(やまじろ)

自然の山を利用して築かれたお城です。
地形的に防衛に優れているというメリットがありますが、
利便性が悪いというデメリットがあります。

代表的な山城:高取城岩村城備中松山城、岐阜城、竹田城、春日山城
※太字は三大山城です。

平山城(ひらやまじろ)

平地にある小山や丘の上に築かれたお城です。山城よりも利便性が高く、
平城よりも防御にすぐれるといういいとこ取りの城郭構造です。
ただ、このような都合の良い地形は限られるため
どこにでも作れるわけではないというデメリットもあります。

代表的な平山城:姫路城、熊本城、彦根城、犬山城、岡崎城、小田原城

水城(みずじろ)

地形的には平城と同じですが、海や河口など自然にある水辺の近くに築かれたお城です。
堀に海や川の水を引き込んだり、海や川をそのまま防御のために利用しています。
直接船を乗り入れられるようにしているお城もあります。

代表的な水城:高松城今治城中津城、坂本城、高島城
※太字は三大水城です。